私は長年パッティングに病んできました。

ボールを打つことに関しては、悩んだことはありませんが、パッティングに関していえば酷いものでした。特にオーストラリアでゴルフをするようになった時、1m以内のパットをどれだけ外したでしょうか。
初めてメンバーになったゴルフ場では、クラブで1番曲がらないドライバーを打つ男。クラブでNo1のバンカープレーヤーといわれましたが、パターに関しては、余りに良く短いパットを良く外すので、わざとやっているのではないかと、いわれたこともありました。
それだけ、パッティングが下手ということです。

長年やっているので、どうしても本数は増えると思いますが、パターについては、間違いなく200本以上買ったはずです。
もしかすると、もっとはるかに買っているかも知れません。
いつしか、買いすぎるので、安いパターは買うのをやめ、高いパターを買うようになりました。なぜなら、自分が下手なのを棚に上げ、パターが悪いから入らない。良いパターを見つけてやる。そう思うようになりました。

オリジナル、私が生まれたころのウイルソンの8813、8802、アーノルドパーマー。ハンドメイドのTPミルズ。タッドモア。当時は1本数十万円。パーマーのL字は50万円以上しました。
近年では、ハンドメイドのスコッティーキャメロンです。私は5本買いました。最初のは30万円。
次は40万円。最後はGSS。なんと110万円。しかも、どれ1つ入りませんでした。

ある日、ゴルフ場でパッティング練習をしていた時、クラブのプロが。調子はどう?と聞いて来たので、パッティングが下手過ぎる。どうしたらいいだろう。その間、私のパッティングを見ていた彼が、ちょっと待ってて。そう言って、プロショップから、半円上のアルミ板を持ってきました。
1mのパッティング。ネックを、その板に付けたまま打ってみてというのです。その時、始めて私のイメージしている軌道が合っていなかった。と、分かりました。
ネックを板に付けたまま打つと、ヘッドを真っすぐに引いて、真っすぐに打つということになるのですが、私には真っすぐに引いているのではなく、インサイドアウトに感じました。
ミスは押し出すタイプでしたから、右に出さないように意識すると、ヘッドばかりをインサイドに引いいていたようです。そうすると、こすってしまうので、余計右に出てしまいます。

それを修正してから、私のパッティングは急激に良くなりました。

思い込みと、錯覚。パッティングに悩んでいる人は、この当たりをチェックてみると良いかも知れません。