私が牛久に住んでいると、話したところ。
ある人が、こう話をしました。
牛久ジャンボリーという練習場を知っていますか?

知っていますよ。

あそこで良く練習している人で、牛久で2番目に上手いという人がいるんですよ。
その人が、この前、筑波CCで一緒にやったんですけど、アンダーパーで回って来ました。

牛久で2番目って、中途半端な紹介をするものだ。大体、茨城県でのランキングならわかる気もしますが、牛久市のランキングなどあるとは思えない。
それに、もしランキングがあるとしても、牛久の2番じゃ、大したことはないから、それこそ、アンダーパーでは回れないでしょう。私は黙って聞いていましたが、心の中でこうつぶやいた。

上手かったですよ。
凄いボールを打つんですよ。まるでプロみたいでしたね。

どうも怪しい。
私にちょっと意地悪心が出る。
そんなにうまい人なら、有名な選手ではないんですか?

ゴルフ場の人とも、話してたし、有名ですよ。
Kっていうんですけどね。

K?
彼とは親しくはないし、ゴルフも一緒にしたことはありませんが、数回、話をしたことがあります。
もし彼なら、彼は牛久じゃないし。もし牛久なら、2番ではなく、断トツの1番でしょう。


その人は、もしかして、K、Kさん。

そうです、そうです。

やっぱり、そうか。その瞬間に、もうこれ以上、与太話は聞きたくないと思いました。

Kさんは、牛久ジャンボリーには行かないでしょう。
だって、彼のお店は、荒川沖ですよ。 

その人の目が泳ぐ。
可哀そうなので、それ以上はいうのを止めましたけど、こういった話は幾らでもあります。
この人が、筑波で一緒にやったかどうかも疑問ですが、いかにも良く知っているような話しぶり。
十中八九、Kさんは、この人を知らないでしょう。

これで、もし、彼の話に食いついたら、どれだけ話が膨らんだことか。