アースモンダミンカップで、大塚会長は、来年もネットでの配信を考えているという。
テレビ局側は、当然のごとく、面白くないらしい。

見ている側の大半は、ネット配信を大歓迎だろうし、スタートホールから試合終了まで、ライブ配信されたのですから、多くの人が満足したはずです。今まで、地上波では録画されて、編集されたものを見せられて来たのですから、両者には大きな違いがあるし、勝敗をつけるなら、文句なしの状況です。
こんな時、必ずテレビ局に忖度するというのか、かばう人が出てくるものです。

その言い分は、ゴルフがスタートしてから、ずっと、ゴルフを中継して、ゴルフ界を支えて来た地上波にも、恩義があるというのです。
本当にそうでしょうか。もしその論調が正しいのであれば、一時、人気のなかった女子ゴルフ。現在の男子ゴルフの中継がなくなるはずがありません。
実際には、土曜日の中継がなかったり、中継そのものがなかったり、する時もあるので、到底、支えているとはいえないでしょう。

視聴率が取れなくなれば、どの地上波もあえて放送はしないはず。もっと言えば、中継は録画、ライブの場合は、途中で終わる。優勝争いを映さず、特定の人気選手ばかりを映す。
情報化の進んだ現在、結果が先にネットに出てしまい、優勝者がわかってしまったテレビを、興奮してみる人はすくないはず。
制作側と見ている側に、乖離があることも、分かっていないような人たちが作るのですから、どうしようもありません。
もしかしたら、支えていたのではなく、放送がつまらないから、見なくなった、人気が下がったとさえ、いえるかも知れません。

石川選手や松山選手が海外に行った時だって、シード選手に対する、出場義務の試合数を設けましたが、従わず、放棄した松山選手に対して、何人もの評論家がこう言いました。
今までお世話になった、日本のゴルフ界に恩返しをするためにも、出場義務は果たすべきだ。

全く逆でしょ、何をお世話したの。彼らは力があるから優勝した。人気者だからファンが増えた、視聴率が上がった。トーナメントへの来場者が増えた。恩恵を受けたのは、協会側のはず。

もし、お世話するというなら、今のような状況下、キャディーさんや、出場出来ない選手たちに、協会は、何かしたのかな。
協会は、活躍できない選手たちに、手を差し伸べますか?
協会に対する上納金だけ取って、ダメな選手は消え去るだけですよ。

スポーツの世界はみんなそうだし、それは海外だって同じです。
だから、そこから頑張った選手たちには、富と名誉が与えられる仕組みになっていますし、選手たちの協力を得て、ボランティアや寄付を行うのですから。
そういった意味では、活躍する選手ほど、多岐にわたり協会に貢献をしていることになります。

活躍できない、収入がない選手に、米と肉、野菜を配っているなら、お世話したというのも良いでしょうが、実際には使い捨て、良いところ取りをするのですから、こんな論理はナンセンスでしかありません。